JUGEMテーマ:アート・デザイン
ステンドグラススタジオシリウスです。
ステンドグラスの取り付け工事をしに埼玉へ出張に行って来ました。
お客様は、新築住宅を建てるにあたり自宅にステンドグラスが欲しくて、地方の作家さんにステンドグラスの制作を依頼したそうです。
無事に自宅は竣工したものの、その作家さんは遠方のステンドグラスの取り付け工事は行ってないとの事で、そのまま暫く放置していたそうです。
お客様曰く、複数の工務店や建具屋さんに工事の相談をするも、引き受けてもらえないでそのままになっていたと。
なんとかしたいと、インターネットで弊社工房を探して頂き、取付け工事の依頼を頂戴致しました。
取付けの前に先ずは腐食を止める処置を施しました。
半田付けの際に液体フラックスを使う方は特にですが、フラックス自体が酸性の為、そのままにしておくとハンダや鉛が錆びて(腐食して)いきます。鉄のような赤い錆とは違い、白い錆が出ます。これを防ぐには作品完成時に良く洗うか、良く拭き取った後に中和剤で処理をするなどの必要があります。ただ、そういった完成後の処理は、不十分か、全くなされていない作品がとても多いと感じています。全体に錆が浮き出た作品を多く目にします。
コチラの作品も所々に白錆が浮いており、お客様も「だんだん白い部分が広がってきている」との事でしたので、ワイヤーブラシで錆落としをした後に中和剤で中和処理を施しました。
錆び処理の後は取り付けです。
ロフト上の3連フィックス窓の真ん中に取付けました。サイズはピッタリの寸法で作られていたので作業自体はそこまで複雑なモノではありませんが、内桟を作ってから外残を回す事にしたのでそれなりに手間は掛かりました。
首尾よく取付け出来、お客様にも大変喜んで頂けました。
弊社工房では、自社制作のステンドグラス以外の取り付け工事も承っております(関東エリア)。他社で制作された作品、作家さんに依頼された作品、ショップで購入したパネル、ご自身でお作りになられた作品まで、作品の出所は問いません。
取付場所と作品のサイズが合っていない場合はステンドグラスの拡大加工(作り足し)や縮小加工(カット)を弊社工房にて行います。
ステンドグラスを入れる袖壁の造作工事や衝立の製作、ロートアイアンを用いた装飾、額縁(ステンドグラスの額装)なども協力関係の建具店及び専門工房にお手伝い頂き製作可能です。下記まで、お気軽に問い合わせください。
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ステンドグラススタジオシリウス
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